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【壊憲・改憲ウォッチ(45)】玉木雄一郎国民民主党代表の不倫相手と憲法審査会

2024年11月20日

飯島滋明(名古屋学院大学、憲法学・平和学)

2023年6月1日、衆議院憲法審査会で玉木雄一郎国民民主党代表は憲法学者の長谷部恭男早稲田大学教授を以下のように侮辱しました。

「危機に備えるかどうかを決めるのは学者ではありません。それは、国民の生命や権利を守る責任を負った私たち国会議員に他なりません」

私はできる限り衆議院や参議院の憲法審査会を傍聴してきました。

玉木氏の不倫相手が頻繁に憲法審査会の傍聴に来ていたのは、私も含めて多くの人が実際に見ています。

玉木氏は「国民の生命や権利を守る責任」があると発言していましたが、「国民の生命や権利を守る責任」を果たすべきと豪語する場に不倫相手が来るのを認めるのは適切でしょうか?

玉木氏は憲法審査会の会場に入るたびに、最初に傍聴席にいる不倫相手などの数名の女性たちの支援者を探し、手を振るなどの対応をしていました。

確かに知り合いの議員と私も簡単な会釈程度のやりとりはありますが、不倫相手を含めた自分の支援者を探して常に手を振るなどの対応をするのは玉木氏だけだと思います。

そして憲法審査会での発言後、玉木氏が不倫相手を含めた支援者たちがいる方向を見ていたのも私は何度も目撃しています。

そのような玉木氏の対応を見るたびに、支援者たちに自分の良いところを見せたいために玉木氏は憲法審査会で頑張っていると感じました。

アジア・太平洋戦争(1931年~45年)では、近隣諸国の民衆2000万人から3000万人、日本国民も310万人も犠牲になりました。

戦争に反対するなど、政府にとって目障りな人たちは虐殺や拷問(例・小林多喜二氏)などで悲惨な目に遭いました。

こうした悲惨な歴史をくり返さないため、憲法では「個人の尊厳」(憲法13条)を中核とする「権利」「自由」が保障され、「平和主義」(憲法前文、9条)が基本原理とされました。

「過去幾多の試練」(憲法97条)の末に生まれた憲法を議論するに場に不倫相手が来るのを認めるのは「公私混同」も甚だしく、憲法を愚弄しすぎているのではないでしょうか?