5.31「戦争をさせない奈良1000人委員会」が発足
大きくなれ 大きくなれといわれます
友だちもそういいます
その通りだと思います
けれど わたしは
もっと もっと 小さくなりたい
もっと もっと 小さくなって
人の心の奥深く入りこみ
そこに住みつづけたいのです
(浅川肇「平和くんからの手紙」)
5月31日(土)、奈良市の文化会館小ホールで「戦争をさせない奈良1000人委員会」の発足集会が行われました。冒頭の詩は、奈良1000人委員会の呼びかけ人のおひとり、歌人・浅川肇さんの作で、自身が発足集会で挨拶の中で読み上げたものです。呼びかけ人は、弁護士や大学教授、医師、俳優と多彩で、さすが奈良県と言うべきか、浅川肇さんは、大化の改新の密議で有名な談山神社の元宮司です。また、和辻哲郎が「古寺巡礼」のなかで天平彫刻の最高傑作と絶賛した「十一面観音」で有名な「聖林寺」の住職・倉本明佳(みょうか)さんもいました。
集会では、奈良県の呼びかけ人の皆さんの挨拶の後、1000人委員会の事務局長内田雅敏さん(弁護士)や呼びかけ人の鎌田慧さん(ルポライター)が登壇しました。鎌田さんは「憲法が否定されるのは、自分が否定されるようだ。ねじ伏せようとする権力にあらがい、そして戦争をしない国を残そう」と訴えました。
閉会の挨拶の中で、奈良県平和フォーラムの古川友則さんから「『どうしたら集団的自衛権の行使を止められますか』と言う電話を自衛官の妻からもらいました。彼女は『私の夫は、他国で戦争をするために自衛官になったわけではない』と訴えていました」という話を聞きました。安倍晋三首相に届けたい話です。
集会参加者は約300人で、たくさんの市民が参加していました。新聞報道で知ったり、口コミで知ったり、あるいは街宣で知ったりときっかけはさまざまですが、この問題への市民の関心が高まりつつあることを感じました。 (藤本泰成)
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